2005年6月14日(火)
6月14日(火)
日曜日にスタジオでレコーディングをした。
その時ミュージシャン達に
秋のツアーで演奏する楽曲の参考資料のMDを渡した。
つまり、遂に秋からのツアー「On The Road 2005」の
選曲/構成を決定したってことなんだよ!
さて、レコーディングしたのは「さよならの前に」という曲。
1978年頃書いたもので、
当時よくアンコールで演奏していたナンバーだ。
81年に当時ドーナツ盤だったシングル「ラストショー」の
文字通りB面としてリリースされたと思うのだが、
A面がCD化される時にお蔵入りになってしまった。
お気に入りの歌なのでRe-Makeすることにしたんだ。
歌詞の中にこういうフレーズがある。
「さぁ立ち上がって一緒に踊ろう・・・」
どうってことない一節だが、
これが意味するところはというと、
1970年代後半から80年代の最初の頃は、
日本ではロックコンサートでも
椅子に座って手拍子するというのが
観客の一般的なノリ方だった、ということなんだよね。
「立ち上がって踊ろうオレの肩にもたれていいよ・・・」
と歌った「終りなき疾走」も1980年の夏に書いた歌だ。
30年前の1975年、夏。
「AIDO」のドラムの座を岡本あつお君に譲り、
オレはパーカッションとヴォーカルをやっていた。
つまり、観客を煽れるポジションにいたというわけ。
熊本県八代市郊外での野外ライブでのこと。
野外特設ステージといっても
公園だか城の中にあった相撲の土俵の上に
楽器を並べただけのステージだった。
観客は膝を抱えて土俵上のオレ達を見上げている。
それで、オレがやったことは土俵から降りて、
観客の一人一人の手を引っ張って立ち上がらせた。
最初は恥ずかしがっていた人達も、
やがて少しずつ立ち上がり、踊り始めた。
ところが事態はそれで収まらず、
あれよあれよと言う間に土俵上に観客が上がって来た。
オレを肩車する人、
ドラムの横に立ってシンバルを叩いてる人・・・
まるで、土俵上で繰りひろげられるリオのカーニバル・・・
というか・・・夏祭り納涼盆踊り大会状態。
でもみんな楽しそう。
何故そこにいたのか思い出せないんだけど、
気付いた時にはオレは土手の上にいて、
その様子を幸せな気分でボンヤリ見下ろしていた。
他のバンドのメンバーは演奏を止めるタイミングを失い、
延々とアドリブで演奏を続けていた・・・アハハ。
continued from previous page
コンサート・ホールでも一度火がつくと、
収拾が付かなくなってしまうことがよくあった。
観客全員がステージ前に押し寄せて来て大騒ぎ。
客席の後ろの方は無人状態なんだよね。
それで長崎市公会堂のオーケストラ・ピットを支える梁を折ったことがあるんだ。
火がつくと止らないのは観客だけでなく、バンドのミュージシャンも同じだった。
たしか島根県の松江市だったと思うけど、
ギターの町支くんがピアノの上にいきなり飛び上がって演奏し始めたんだ。
当時はワイヤレス時代ではないので、ギターとアンプはコードで繋がっていた。
そのコードを舞台監督の平川さんが顔面蒼白で引っ張っている。
引きずり下ろそうとしているのだが、
盛り上がってる町支くんは無視して弾きまくってたよ。
コンサート・ホールの館長さんは怒り心頭で、
「ピアノは弾くものであって、乗るものじゃない!」
あくる日、平川さんと町支くんは日本酒の一升瓶を持って館長さんの自宅を訪れ、
平謝りに謝って許してもらった・・・らしいよ。
「さよならの前に」はそんな時代に作った懐かしい歌。
「さぁ立ち上がって一緒に踊ろう
きみのやり方で応えておくれ
さえない顔で君がしょんぼりしてると
僕まで沈んでしまう てんでブルーな気分で・・・」
省吾
P.S. 「最近観た劇場映画/DVD/VIDEO」
「ザ・コミットメンツ」(1991年/イギリス)
「ガレージ・デイズ」(2002年/オーストラリア)
「アイデン&ティティ」(2003年/日本)
3作品ともに成功を夢見るロックバンド物語。
音楽的にしっかりしているのは断然「ザ・コミットメンツ」
昔、まだジュリア・ロバーツが無名時代に
ベーシスト役で出ていたガールズバンド物語で
「サティスファクション」という映画があったのだけど、
これも可愛い作品だったなぁ。
父ログリンク更新しました!
こんにちは!
父ログの更新が1日遅れてしまいまして、申し訳ありませんでした。
東京は、梅雨の晴れ間も今日で終わりらしく、いよいよ本格的な梅雨に突入のようです。
ROAD&SKYで運営している着信メロディも
6月は、「雨の日のささやき」と「紫陽花のうた」の2曲が登場です。
アクセス方法は、http://shogo.r-s.co.jp/chakumelo/をチェック!
毎日、新たな『父ログ』が次々と生まれています。
日々の生活の中につい埋もれてしまいがちな、いろいろな思いが綴られている素敵な父ログばかりです。今回も、たくさんご応募いただいた中から、2つの父ログをご紹介したいと思います。
●JOEのジオログ
2人の父でありながら、まだまだ少年の心を忘れないJOEさんのジオログ
●Father's Anecdotage
四国で自適生活を送る父に、面と向かって言えない父への想いを綴ったジオログ
父の日まであと5日。
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